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法改正 社会保険

【確定】106万円の壁(月額賃金8.8万円)に交通費や残業代、賞与は入りませんよ!

2017/01/27

なんかまとめブログみたいなタイトル構成ですが、中身は別に2chまとめでも何でもありません(笑)。

去年書いたこちらの記事ですが、検索エンジンからの定期的なアクセスがあり、サイドバーの記事ランキングでも常に上位に入っております。ありがたい話です。

交通費入れる?入れない? 106万円の壁(月額8.8万円)の計算方法

上の記事では、106万円の壁の中に交通費を入れるのか入れないのか、おっかなびっくり書いてますが、、社会保険の行政手続きを行う年金機構から、先日うちの事務所に届いた書類を見ると、

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赤囲みは筆者によります

画像2枚目の上の方に、106万円の壁の中に通勤費は入れないとはっきり書いてあります。

前回は年金機構に聞いても「まだわからん」みたいなこと言われて、(もう1年切ってるのにふざけんな、と思いつつ)こっちも自信持てずでしたが、このようにお知らせが来た以上、はっきり断言させてもらいましょう。

106万円の壁の中に通勤費は入りません

(でも、本当に大事なのは年間106万円ではなく、月額賃金8.8万円の方なのでお間違えないように!)

 

検索エンジンに残るデマ

ただ、検索エンジンで「106万円 交通費」とかで検索すると未だに、106万円の壁の中に通勤費は「入れる」というガセネタが検索結果で上がってくるんですよね…。しかも、このブログの記事よりも上に!

…って、いや、百歩譲って、それは良いとしましょう。

というか、百歩譲らなくても、それは別にいいんですよ。

単に間違った情報が流通するっていうのは良くないことだと思うので、今回、もう一度記事にしてみた次第なのです。

 

標準報酬月額の出し方(超簡易版)

ただ、注意が必要なのは、106万円の壁(月額賃金8.8万円)の中には交通費や残業代等入れない、これはいいんですが、社会保険料の計算するための標準報酬月額には交通費や残業代なども入れないといけないということ。

ややこしいですが、月額賃金8.8万円の方は標準報酬月額では見ません。実際の賃金で見るのでご注意ください。

 

で、標準報酬月額とは、以下の表を用いて決定します。

愛知県標準報酬月額

一月の賃金が29万5千円の人の場合、上の表の右側、29万円以上31万円未満のところに当てはまるので、30万円の等級ということになり、この30万に社会保険料率をかけて社会保険料額を決めます。

どうして社会保険ではこのような取り扱いをするかというと、標準報酬月額は将来の年金額の計算でも使うからです。ようするに将来の年金額の計算を簡潔にするために、あらかじめ切りのいい数字で計算しているわけです。

 

106万の壁(月額賃金8.8万円)創設後の社会保険料計算の注意点

さて、106万円の壁(月額賃金8.8万円)の中には交通費や残業代等入れないけれど、社会保険料の計算するための標準報酬月額には交通費や残業代なども入れる、となるとどのようなことが起こるのでしょうか?

例えば、交通費、残業代等含めないで一月の賃金が88000円未満の方は社会保険に加入しなくて大丈夫です。これはいいでしょう。

一方、交通費、残業代等含めないで一月の賃金が88000円以上となり、ギリギリ106万の壁に到達してしまった人の場合、社会保険に加入するのは当然ですが、社会保険料の額が

88000×社会保険料率

となるとは限りません。

なぜなら、社会保険料の計算に使う標準報酬月額の等級を決める際には、交通費や残業代等を含めないといけないからです。

よって、交通費、残業代等含めないで一月の賃金が88000円以上だけど、交通費や残業代等を含めると一月の賃金が12万円となる場合、114000円以上122000円未満、118000円の等級となるので、

118000×社会保険料率

というふうに計算しないといけないわけです。これを間違えると、社会保険料が大きく変わってきてしまうので、(しばらくは大企業限定ですが)給与計算等される方は注意が必要です。

 

以前の記事にも載せたまとめですが、この記事の締めとして、再度載せておきます。

平成28年10月から従業員501人以上の企業では、

  • 社保加入時の報酬月額:精皆勤手当、通勤手当及び家族手当を含めない
  • 社会保険料の報酬月額:精皆勤手当、通勤手当及び家族手当を含める

 

今日はこんなところです。これから社労士会の研修があるので短く終わるつもりだったのですが。以外に長文になってしまいました…。

あと、この件についても書きたかったのですが、マジで時間がない…。

社労士に個人情報漏らした疑い ハローワーク課長ら逮捕

社労士の不祥事が続きますねえ、迷惑この上ない

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。