この記事の目次
社労士のビジネスモデルとは
一般的なモデルは社会保険や労働保険手続きの代行
第4話は社労士のビジネスモデルについて。
身も蓋もない言い方をすると、社労士の資格を取った人がどのような形でお金を稼いでいるのか、というのを簡単にまとめました。
法律の観点で見た場合、社会保険労務士は各種労働法で義務づけられている手続き、社会保険や労働保険の手続きを代行できる人、という扱いです(これらを社労士登録してない者が生業として行うと違法となる)。
そのため、「各種労働法で義務づけられている手続き、社会保険や労働保険の手続き」の代行を、ビジネスに替える方法として企業と顧問契約を結ぶ、ということが昔から行われてきました。
その専門知識を活かした業務も
また、社会保険労務士の資格を取る過程では、労働に関連する法律や社会保険に関連する法律を勉強することになります。
なので、その知識を活かしたり、あるいはそれらをさらに磨いて、労務・年金相談を受けるのに活用したり、そうした知識を元に人事制度や賃金制度に関するコンサルタント業務を行ったりする人もいます。
特に労務相談は企業との顧問契約の核ともいえる部分であり、社会保険や労働保険の手続きを行わない場合でも、この労務相談のために会社が社労士と顧問契約を結ぶこともあります。
資格がご飯を作ってくれるわけではない
いずれにせよ、資格自体がご飯を作ったり、お金を稼いできてくれるわけではないので、どのようにしてお金を稼ぐかは、個々で考えていく必要があります。
オチの社労士試験についてはまた後日、解説する機会があるかと思うので今回は割愛。
今日のお知らせ
弊所代表の川嶋の新しい本が出ます。その名も、
「条文の役割から考える ベーシック就業規則作成の実務」(日本法令)
本書は、その条文はどうして必要なのか、どうしても必要なのか、いらなかったら削除していいのか、と、個々の条文の必要性にフォーカスを当てた就業規則本となります。
なぜ、本書で就業規則の個々の条文の必要性に焦点を当てたかというと、日々の就業規則作成業務で「この条文はどういう意味か」「この条文は変えられないのか」「この条文は削除できないのか」といった質問、要望をお客様から受けることが多かったので、ならば、本でそれらをまとめてしまおうと思ったわけです。
本書には魔法のような条文も奇策のような条文もありませんが、ベーシックな就業規則を作成するのにお力になれる就業規則本だと思っています。