社労士試験は毎年8月の第四土曜日に開催
社労士試験は毎年8月の第四日曜日に開催されます。嫌がらせかってくらい、クソ暑い時期の開催です。
わたしと社労士試験
わたしは都合、2回受ける羽目になりましたが、1回目は四コマのとおり、選択式での足切りに泣きました。今でも「許せねえ」と内心思ってたりします。
2回目は、思いのほか雇用保険の択一式が難しく(社労士試験の中でも雇用保険は割と簡単な方)、今年もまた足切りに泣くのかと、8月炎天下の中、足をブルブル震わせながら(太ももが震えたのは後にも先にもあのときだけ)帰り、自己採点をしてなんとか冷静さを取り戻した記憶があります。
試験官としての参加
その後、無事社労士になってからは、試験官として社労士試験のお手伝いをさせてもらったことがあります。
その中でも印象深かったのが、その会場で一番受験番号が後ろの人たちが集まる教室に配置されたとき。
そのときのことは過去にブログの記事にもしてますが、なんというか、本当に、試験会場なのかと疑うくらい緊張感がなかったのを覚えています。
今から社労士試験の願書出したってやる気のない人たちと同部屋になって毒されるだけ
わたし自身の社労士試験の思い出はこんな感じですかね。
選択式の罠
四コママンガで触れている選択式の話もしておきましょう。
択一式と選択式、そしてボーダー
社労士試験は4つの選択肢から正解を選ぶ「択一式」と、長文の空白を指定された語句の中から選んで埋める「選択式」に分かれています。
どちらも、全8科目で構成されているのですが、この8科目すべてで一定の得点を取らないと、全体の得点がどんなに良くてもその時点で不合格となります。
択一式でボーダーに引っかかる人はそもそも合格できない人
択一式は基本的には「10問中4問」以上を取らなければならないのですが、これはだいたい通ります。
というか、いずれかの科目で10問中4問未満だと、全体の合格最低点に届かない可能性が高まります。ちなみに、択一式の社労士試験の合格最低点はだいたい全体の7割前後です。
選択式はガチの運ゲー
一方の選択式のボーダーラインは「5問中3問」。
なぜか、問題数が少ないのに、合格に必要な最低点は高いという謎仕様です。
問題数が少なくなると、その分、出題される範囲が狭まります。
そして、その狭い範囲で重箱の隅をつつくような問題が出題がされるとどうなるか、誰でもわかりますよね?
試行回数(問題数)が少ないと確率の偏りも出やすい
単純な確率の話で見ても、問題数という名の試行回数が少ないと、確率の偏りが生まれやすくなります。
四コマの例では正答率80%の人を例に計算してますが、社労士試験全体の合格最低点は6割から7割程度。
模試の成績等でかなり余裕がある人でも足下をすくわれる可能性があるのが社労士試験なのです。
選択式の確率計算については過去のこちらの記事で詳しく解説しているので、興味のある方はご覧いただければと思います。
社労士試験は正答率が80%あっても38%は落ちる運ゲー試験である
今日のお知らせ
弊所代表の川嶋の新しい本が出ます。その名も、
「条文の役割から考える ベーシック就業規則作成の実務」(日本法令)
本書は、その条文はどうして必要なのか、どうしても必要なのか、いらなかったら削除していいのか、と、個々の条文の必要性にフォーカスを当てた就業規則本となります。
なぜ、本書で就業規則の個々の条文の必要性に焦点を当てたかというと、日々の就業規則作成業務で「この条文はどういう意味か」「この条文は変えられないのか」「この条文は削除できないのか」といった質問、要望をお客様から受けることが多かったので、ならば、本でそれらをまとめてしまおうと思ったわけです。
本書には魔法のような条文も奇策のような条文もありませんが、ベーシックな就業規則を作成するのにお力になれる就業規則本だと思っています。