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F1

交錯「できた」2つのストラテジー

2016/04/20

オーストラリアGPといい、今回の中国GPといい、今年のF1は予選がドラマを生んでますね。とはいえ、今回のドラマはピレリタイヤの異常な持ちの悪さが原因だったので、かなり人為的でしたが。

その持たないソフトタイヤの寿命を縮めても前を狙ったマシンが、ポールのハミルトンをはじめとするアロンソやライコネンなど7台。逆にヴェッテルやバトンなどはグリッドが多少後ろになってもミディアムタイヤでスタートするために、予選のQ3でアタックしませんでした。

この結果レースストラテジーは、レース序盤にショートスティントを行うソフトスタート組と、レース終盤にショートスティントを行うミディアム組とに分かれました。

レースは予想通り、Q3に進出したソフト組は一番ピットを遅らせたマッサとグロージャンが8周でタイヤを交換するなど、事前の予想通り、タイヤはあっという間に使い物にならなくなりました。

一方、ミディアムでスタートしたドライバーはヴェッテルが最短だったもののそれでも12周、マクラーレンのバトンなんかはスタートのタイヤでなんと24周も走っています。

そのため、8周を終わった時点では、ソフト組が前から一気にいなくなり、Q3をまともにアタックしなかったヒュルケンベルグ、ヴェッテル、バトンがトップ3となりました。しかし、その頃、最初のピットストップで後方に下がってしまったアロンソやハミルトンはタイヤ交換後、彼らより1秒から2秒も速いハイペースで飛ばしていました。

ヴェッテルやバトンにとって不運だったのが、ここが上海インターナショナルサーキットだったことでしょう。この中国GPの舞台はF1カレンダーの中でも屈指のオーバーテイクのしやすいサーキットです。アロンソやハミルトンはトラフィックに引っかかる度、前のマシンを軽々とオーバーテイク。それほどタイムを失うことなく、ヴェッテルたちとのタイムをどんどん詰めていきます。

その後、20周目にアロンソがバトンをかわしトップを奪い返すと、ピットストップのシークエンスの違いで先頭が入れ替わる場面はありましたが、基本的にはアロンソの楽勝モード。昨年のドイツGP以来の勝利を手にしました。

それにしても、今回のレースは今後のシーズンを占う意味で象徴的だったように思います。

2種類のタイヤの一方がレースで使い物にならない場合、ピットストップ数の違いだけではない複数のタイヤストラテジーが交錯することになるでしょう。しかし、F1カレンダーに載っているサーキットのすべてが上海のコースのようにオーバーテイクが可能なわけではありません。

例えば、今回のようなことがモナコやハンガリーで起こった場合、ヴェッテルやバトンがクリアエアーでタイムを稼ぎ、アロンソやハミルトンが中団のマシンの後ろで気の遠くなるほどのタイムを失う、というような展開も十分ありえるわけです。

ピレリが今回の件で、今後のタイヤチョイスをどうしてくるかはわかりませんが、このレースでトップ5に5人のチャンピオンが並んだことも含めて、今シーズンのF1は目が離せません。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。