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マイナンバーで行政から他人の個人情報を引き出してみる思考実験1

2015年8月6日

昨日、事務所のお客様向けにマイナンバーのセミナーを行いました。川嶋事務所になってからの初めてのセミナーでしたが、なんとか無事に終了できました。ご参加いただいたみなさま、またセミナーのお手伝いをしていただいた事務所のみなさん、本当にありがとうございました。

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…。

まあ、それはもう終わったこと。(前段の感謝の言葉が台無しだ!)

ただ、セミナーに向けてマイナンバーについていろいろ調べたり勉強したりしたので、セミナーだけでは消化しきれなかった情報を、備忘録的にブログの記事にしてみようかなあと思います。

で、今回はマイナンバーの反対論の論拠になって騒がれている「マイナンバーが漏れると自分の個人情報がすべて筒抜けになってしまう」という意見について考えてみたいと思います。

 

マイナンバーだけで他人の個人情報をすべて盗めるか

今年の10月から通知がはじまり、来年の1月以降に本格運用が始まるマイナンバーですが、反対論も根強いですね。主な反対理由は「国が国民のすべての情報を管理するようになる」という点とすでに述べた「マイナンバーが他人に漏れると自分の個人情報がすべて筒抜けになってしまう」という点です。

2つのうち、前者についてはまあ、その懸念通りになるでしょう。(そのためのマイナンバーだから)

ただし、後者についてはわたしは本当にそうなのだろうかと疑問があります。

 

もしも「田代ま◯しのマイナンバー」を手に入れたら

例えば、マイナンバー施行後の、平成29年1月以降のある日(平成28年1月以降でない理由は次回わかります)、ここ5年くらい、ずっと引きこもりをしていて、世間の流れから完全に置いてかれていたあなたが、意を決して外を出ると、なんとマイナンバーの通知カードが道に落ちていてそれを拾ったとします。

しかも、そのマイナンバーの通知カードの名前を見ると「田代ま◯し」と書いてあるじゃないですか。

引きこもっていた5年間は充電期間、俺の人生はここから始まるのか、とかわけのわからないことを思いながらスマホを開くと、あなたは早速田代まさしのことを調べることにしました。

マイナンバーの通知カードにはマイナンバーの他に、名前と住所と生年月日と性別が記載されています。そして、Wikipediaの生年月日と通知カードの生年月日を調べると「田代ま◯し」と同一でおそらく本人に間違いない。

まあ、住所が書いてあるので、押しかけてサインを貰うのは簡単だ(明らかに不審者)。でも、せっかくマイナンバーが書いてあるし、噂によるとマイナンバーがあれば個人情報を簡単に得られるらしいし、いろいろ調べてみようかな、と、相手が元受刑者ということで気が大きくなったあなたはさっそくいろいろと調べてみることにしました。

さあて、どうなることやら、

長くなるので今日はここまで! 続きます。

 

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  • この記事を書いた人

社会保険労務士 川嶋英明

社会保険労務士川嶋事務所の代表。「いい会社」を作るためのコンサルティングファーム「TNC」のメンバー。行動経済学会(幽霊)会員 社労士だった叔父の病気を機に猛勉強して社労士に。今は亡くなった叔父の跡を継ぎ、いつの間にか本まで出してます。 3冊の著書のほか「ビジネスガイド」「企業実務」などメディアでの執筆実績多数。

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