労務管理と行動経済学

雪かきとハロー効果

2014年12月18日

ニュースにもなっているとおり、名古屋は昨日から今日にかけて記録的な大雪に見舞われました。

ただ、名古屋の人間、というか、たぶんあまり雪の降らない他の都市もだいたいそうなんでしょうけど、どんだけ雪が降っても、非降雪地域の人ってあんまりみんな雪かきってしないんですよね。そのうち解けるだろう、ってな感じで。そもそも雪かき用の道具もあまり家に無かったりしますし。

でも、そんな名古屋でもきちんと雪かきする方というのは少なからずいらっしゃって、当然、その前を通るとほかと比べて段違いに歩きやすい。

それが住宅の前とかだったら、ああ、この家に住んでる方ってきちんとしてるな、で終わりっちゃ終わりなのですが、お店や会社だとまたちょっと違います。

例えば、今日の朝9時ぐらいにその前を通ったお肉屋さんでは従業員が総出で雪かきされていましたが、こうした対人型の商店や飲食店の場合、それだけでその日の売上も変わってくるのは間違いないでしょう。

また、そのお肉屋さんの隣にあったある会社はわたしが前を通り過ぎた頃にはすでに雪かきが終わっていて、道路に雪があった痕跡すらありませんでした。その会社さんは、先ほど例に上げたような店舗型の対人サービスの会社ではないようでしたが、それでも雪道に苦労させられている歩行者からすると好感度がグッと上がりますよね。ここの従業員さんや経営者さんはキチンとしてるなあ、という意味も含めて。

雪かき1つでその会社の何がわかるというものでもないし、雪かき1つでその会社の良し悪しを判断するのは典型的なハロー効果に他なりませんが、今回の大雪では、たかが雪かきされど雪かき、明日には解けてなくなってるから別にいいやで終わらせちゃいけないよな、と考えさせてもらうことができました。

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  • この記事を書いた人

社会保険労務士 川嶋英明

社会保険労務士川嶋事務所の代表。「いい会社」を作るためのコンサルティングファーム「TNC」のメンバー。行動経済学会(幽霊)会員 社労士だった叔父の病気を機に猛勉強して社労士に。今は亡くなった叔父の跡を継ぎ、いつの間にか本まで出してます。 3冊の著書のほか「ビジネスガイド」「企業実務」などメディアでの執筆実績多数。

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