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ブラックバイト 労務問題(時事)

社労士が教える正しい『「ブラックバイト」こう対処』

2016/04/20

我が郷土の今日付けの中日新聞でブラックバイトの件が記事になっていました。

「ブラックバイト」こう対処 中京大教授が冊子

内容に関しては、まあ、正直、ブラック批判のテンプレ・焼増と言った感じで別に見るところもないのですが、ただ、それにしてもこの記事に出てくる学生たちって一体何なんでしょう?

バイト先が辞めさせてくれない、辞めさせてくれないって、正直、高校も大学も自分の意志で辞めたわたしには言ってる意味がさっぱりわからないそれはスワヒリ語ですか?

辞めさせてくれない、ってなんなんですかね、自分が辞める決断をできないだけでしょ。自分の体は自分にしか動かせないわけで、自分の体が勝手にバイト先に向かうわけでもない。自分で自分の体を動かしてバイト先に行っているわけで、にもかかわらず、辞めさせてくれないって言いながらバイト先に行くのって、自分が決断できないことを他人の言葉に責任転嫁してるだけ。自分の体なんだから自分の意志でバイト先へ行かなきゃいいって話。

だいたい「辞めるな」って言われて辞めないって、

アスカ「あんた碇司令が死ねと言ったら死ぬんでしょ。」
レイ「そうよ。」

・・・。

唐突にそれほど有名でもないシーンのエヴァネタを入れてしまいましたが、ようは綾波レイと同じ(!?)。自分の頭でなにも考えてない、言われたことをただただそのとおりにやるしか脳がないってことです。

わたしはそういう人間が大嫌い(上のシーンに倣うなら「やっぱり人形じゃない!あんたって人形みたいで、ほんと昔っから大っ嫌いなのよ!」)ですが、まあ、そういう人間ほどユニオンなんかは組合員にほしいのかもしれません。余談ですが、ぼくは昔からアスカ派です。

 

相談する時間、証拠を集める時間だってコスト

タイム・イズ・マネー、時は金なり、なんてよく言いますが、時間は有限であり誰にとっても1日は24時間しかない上、時間とお金の使い方で結局その人の人生そのものが決まってしまうのだからそれも当然でしょう。

さて、です。

お金はあまりないが時間だけはある学生が、その時間をかけて企業と戦うのが果たして良いことなのでしょうか。

先に断っておきますが、わたしは、アルバイトは会社と争うな、会社を訴えるなと言っているわけではありません。労働法を知ることは大切なことですし、労働法にかぎらず法律を知らなければ自身の権利を主張することもできません。

しかし、社会人にとっての仕事と違って、アルバイトは学生にとってはコアとなるものでも、コアとすべきものでもありません。学生の本分はあくまで勉強です。ブラックバイトを批判する人たちもそう思っているから、学生バイトをこき使う企業を許せんと言っているのでしょう。

しかし、学生アルバイトがその貴重な時間を使って、ユニオンに相談したり、会社と戦うための証拠を集めたり、50ページもあるブラック企業対策プロジェクトの無料冊子を読んだりしてアルバイト先の会社と戦うのは、果たして学生の本分を果たしていることになるのでしょうか。有意義な時間の使い方なのでしょうか。組合費や成功報酬という形で、そのマージンをユニオンなどに取られてもペイできるほどに、ですよ。

 

社労士が教える正しい『「ブラックバイト」こう対処』

そんなことに時間をかけるなら、バイトなんだからさっさと辞めた方がいいと思いませんか?

生活が苦しくてすぐにやめられない? そんなのユニオンに相談しに行くつもりなら言い訳になりません。だって、ユニオンに相談する時間を次のアルバイト先を見つける時間に使えばいいわけだから。

ドタキャンすると損害賠償を請求される? 大丈夫です。(社労士的にはかなり残念なことに)責任制限法理と言って、労働者に対する会社からの損害賠償請求は裁判上かなり制限されており、よっぽどの重過失がない限り、労働者が実際に支払うことにはならないからです。

ブラック企業と戦って世の中に貢献したい? そう思うなら、なおさらすぐにそのバイト先を辞めた方がいいです。すき家の件を見ればわかるとおり、すき家がワンオペを止めざるを得なくなったのは、労働組合ががんばったからではなくバイトがみんな辞めたからです。

だいたい、あなたが労働運動をがんばった結果、バイト先の労働条件が改善されたとしても、結局、いつかはあなたもそのバイト先を辞めることになるんですよ?

学生のみなさん、もっと自分のために時間を使いましょう。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。