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電子書籍

ジェネリック電子書籍の可能性

2016/04/20

2月の末にAmazonの電子書籍サービスKindleから発売されたわたしの電子書籍「社労士は食えるか!?」。

不具合等色々ありましたが、売上の方もとりあえず落ち着いた感があるので、この電子書籍に関してブログで取り上げるのは多分今回が最後になるはずです。

「社労士は食えるか!?」はジェネリック電子書籍?

わたしがこの電子書籍を出した一番の理由はとにかく電子書籍を出したかったから、の一言に尽きます。もちろん、その一言に尽きるからといって中身がおざなりということはありません。

ただ、よくよく自分の電子書籍を客観的に俯瞰してみると、自分の電子書籍の本質のようなものが見えてきた、それが今回こうしてブログの記事にしようと思った理由です。

では、見えてきたものとは何か。

小悪魔的な美女のように、これを読んでいる読者の方の心を弄ぶかのごとく、興味を引くだけ引き、釣るだけ釣ってその中身をギリギリまで教えない、あるいは結局教えないということをしてもいいし、そのへんはわたしの得意分野なのですが、まあ、やめておきます。

見えてきたもの、というのは、自分の本のジェネリック性です。

ジェネリックって?

ジェネリック医薬品というものがあります。

特許の切れた医薬品を他の医薬品メーカーが後発商品として販売するもので、効果自体は先発のものと変わらない一方、価格が安いこともあり、保険料を負担するけんぽ協会などは被保険者にジェネリック医薬品の使用を薦めています。

また、それに倣って最近ではジェネリック家電も話題になっています。こちらは一昔前の部品を使用することによってコストを抑えてあるのが特徴で、大手のものより安価で機能もシンプル、それでいて基本的な性能は大手のものと比べても劣らないという点が特徴です。

では、翻って本がジェネリックとは、あるいはジェネリックな本とは何でしょうか。

例えば、わたしが先月末に発売した「社労士は食えるか!?」という本は、個人的にはそうじゃないよと言いたいところはありますが、客観的に見れば、巷にはあふれる「社労士ってどんな職業なの?」タイプの本にカテゴライズされます。当然ですが、「社労士ってどんな職業なの?」という内容に特許はありません。その意味でわたしの本はジェネリック本、というよりジェネリック電子書籍だったといえるでしょう。

そして、ジェネリック医薬品やジェネリック家電と同じように、わたしのジェネリック電子書籍は巷にあふれる「社労士ってどんな職業なの?」タイプの本に比して価格を非常に安くできます。実際、同業者の「社労士ってどんな職業なの?」的な内容の紙の書籍がほぼ千円を超える一方、わたしの本はたったの250円。おそらく、この手の本のなかでは最も安い。まあ、ブックオフの108円には負けますが、あれはあれで著者にまったく手取りが入ってきませんからね。

とはいえ、だから何? So what? 君の本がジェネリック電子書籍だからってそれでなにがどうなるの? と疑問に思う人もいるでしょう。

ジェネリック電子書籍で何が変わるか

正直に言えば、最初にジェネリック電子書籍という言葉を思いついた時、「これからはジェネリック電子書籍の時代だ」と声高に叫んでやろうと思っていたのですが、どう考えてもそんなに単純な話ではない。

ジェネリック電子書籍と紙の本、という対立軸ならそう断言してもいいのかもしれませんが、実際にはジェネリック電子書籍の最大のライバルは無料で大量の情報があふれるインターネットですからね。安いといっても有料のジェネリック電子書籍とインターネットではどう考えても相手が悪い。

その一方で、紙の本と電子書籍のみの電子書籍との対立軸でみても、両者の間には圧倒的な格の差があります。

ただ、社労士が普段仕事で読むような書籍というのは法律や判例といった著作権の問題が生じにくいものを中心にして書かれています。その点でジェネリック化しやすいという面はあるし、また、そうした実務書が基本的に高価であることも考えれば、ジェネリック電子書籍が活きる土壌があるといえるのではないか。

と、ここまで考えはしたものの、自分でそれを作るのはちょっと面倒だから、こういうビジネスモデルもやっていけるかもしれないから誰かやってくれないかなあ、というのが今回の記事の趣旨なんですがね。でなければ、社労士に関連のある法律の解説書のジェネリック電子書籍を自分で作っています。

なんにせよ、Kindleのように個人が電子書籍を発刊できる制度というのは、インターネットでマネタイズする手段がまた1つ増えたことにほかなりません。願わくば、もっともっと電子書籍の普及が進んでくれればなあとは思います。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。