うーん、乗り遅れた。
なににって、STAP細胞に端を発した、小保方晴子騒動に、です。
いや、別にわたしはプロブロガー(笑)ではないので、流行語・バズワードにいちいち乗っかかる必要はないんですが、この小保方晴子騒動って、実は典型的な問題社員事例なんですよ。
にも関わらず、「問題社員対策専門」の社労士と名乗っているわたし、川嶋英明はこれまで沈黙に次ぐ沈黙、沈黙の嵐に沈黙の艦隊がやられてしまうぐらいの沈黙ぶり。
まあ、沈黙していたのはブログ上だけで、Twitterでは思う存分ピーチクパーチク呟いていたんですが。逆に言うと、Twitterで思う存分呟いていた分、ブログで書くことがなくなってしまったというか。
STAP細胞の有無にかかわらず小保方晴子は問題社員
さて、それではなぜ、この小保方晴子騒動が問題社員の事例になるのでしょうか。
まず、大前提として、STAP細胞があるかどうかは無視してください。小保方氏の問題社員性に関して、STAP細胞があるかないかはまったく関係ない。
重要なのは、彼女が捏造や不正を行ったか否か、それだけです。なぜなら、STAP細胞が実際に存在しているからといって、彼女が行った捏造や不正の罪は不問とされるわけではないから。これは、泥棒が盗んだものをすべて返したからといって罪が不問にされないのと同じです。
なので、小保方氏がこうした捏造や不正を故意にしろ過失にしろ、そうした行為を行った時点で彼女は十分問題社員なのです。
で、です。普通の会社の普通の社員なら、こうした不正の事実が発覚し会社にバレた時点で自主退職していくことが多いわけです。だから、不正による損害を別にすれば、それほど大きな問題にはなりにくいのですが、今回の小保方氏はどうやら理研を訴える気満々。
このように自分の非を認めずに、訴えるという行為も結構な問題社員の特徴なのです。
あ、でも、この言い方だと語弊があるな。別にわたしは「訴える奴は問題社員だ」と言いたいわけではないんですよ。裁判を起こして司法の裁きを求めるっていうのは国民に認められた立派な権利なわけですから、訴えることそのものを否定する気は毛頭ありませんよ。
ただ、こうした、会社からしてみたら訴えること自体を疑うような事例であっても、労働者側に会社が訴えられてしまうと非常に困ってしまうわけです。なにせ労働裁判においては、会社側の勝率が非常に悪いから。特に解雇裁判に関しては勝てる方が稀。
だから、彼女のように不正行為を行っておきながら訴えを起こしてくるような労動者というのは立派な問題社員で会社からしたら非常にたちが悪いわけです。
その問題社員が、こうも堂々とメディアの前に姿を表し世間の注目を集めている、あまつさえ、人気と同情まで集めているとなると、これはもうわたしも注目せざるを得ない。
というわけで、小保方氏には裁判で理研と思う存分争ってもらって、われわれ社労士の研修やセミナーの題材になるような問題社員の判例を作っていただきたい所存でなのございます。