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親の責任とはなにか ~名古屋・暴走無差別殺人未遂事件批判記事に思うこと~

2016/04/20

今日は、本の宣伝は一休みです。

酷い記事を読んだので、それについて書こうと思うのですが、社労士として、というよりは一個人として記事を書くので、いつものですます調はやめとこうかと思います。

皆さんも御存知のように先週の日曜日、名古屋駅近くの歩道を自動車が暴走する事件が起きた

わたしの地元で起きた大きな事件であり、事件現場は仕事やプライベートを問わずよく通る場所(実は今日も午前中通った)。被害にあった方や現場に居合わせた方々にとっては非常にショックが大きかったと思う。その点で、被疑者の行為は許しがたいことには間違いない。

しかし、その事件の犯人の家族について書かれたのが下記の記事は酷い。

名古屋・暴走無差別殺人未遂事件~表に出てこない父親は、不祥事続く愛知県警の幹部(リンク切れ)

なんでも、犯人の父親は警察の幹部で、その父親が表に出て謝罪しないというのはおかしい、ということらしいが、この記者の頭のほうがおかしいのではないか

父親が世間に出てきて謝罪をしてなにが解決するというのだろうか。世間と呼ばれる、この事件と無関係だがこの事件に関心のある(無責任な)層の溜飲は下がるかもしれないが、それで事件が解決するわけでもない。むしろ、それで世間の関心が失われて事件の風化を招く恐れすらある。

そもそも、父親が謝罪すべきだとしたら、それは真っ先に被害者に対してである。

そして、その次はこの事件の犯人である息子に対してだとわたしは思う。

被害者の方はわかるにしても、なぜ息子に対して父親が謝罪しなければならないのかわからない人もいるだろう。

これはわたしの個人的な考えだし、わたしは人の親になったこともない人間なのでこんなことを偉そうに語れないかもしれないが、親が子に対して最も果たさなければならない責任とは、この世で生き残り子孫を残せるだけの能力を持てるよう教育することだと思う。

なぜかといえば、この世に生きるすべての生命は、この世で生き残り子孫を残すために生きているからである。これはもう遺伝子レベルの話である。

「この世で生き残り子孫を残せるだけの能力」が何かと問われれば、それはわたしにもわからないし、個々の考えによっても違うだろう。ただ、世の中の風潮や自分の周りのいわゆる人の親を見ても「この世で生き残り子孫を残せるだけの能力」を与えられるよう苦心しているような風が見られないのは疑問だ。単に「いい学校に行っていい会社に入る」という価値観に丸投げして思考放棄しているだけかもしれないが。

なんにせよ、一つだけ言えるのは、無職でひきこもりだったというこの事件の犯人には、残念ながらそうしたスキルがあったようには思えない。その点で、この父親は、そのように育てられなかったことを息子に謝罪すべきだと思うのだ。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。