Amazonの電子書籍サービスKindleから遂に発売された、わたしの電子書籍「社労士は食えるか!?」
今回の更新では、その冒頭部分を大胆にもまるまるご紹介。
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はじめに
○○士は食えるか。
あの資格は食えない、この資格なら食える。
そんな議論がリアル・ネットを問わずよくかわされています。
確かにこれから資格を取ろうとする人間にとっては、限りある人生の中で資格取得に係る時間やコストを無駄にしないためにも、気になる話題だと思います。
この問に対する模範解答は「食える人もいれば食えない人もいる」です。
どのような資格でも、その多少を別にすれば、今現在食えている人もいればいない人もいるのだから当然の答えでしょう。わたしも誰かに訊かれればそう答えると思います。
でも、どこかでモヤモヤした気持ちが残るのも確か。
だって、「〇〇士って食べていけますか?」、と訊かれて「食える人もいれば食えない人もいるよ」って答えるのって、「あの映画おもしろかった?」と訊かれて「おもしろいっていう人もいれば、そう思わない人もいるんじゃない?」と答えるのと変わりません。
つまり、真っ当なことは言っているけど、自分の意見は何も言っていないわけです。
それってどこか無責任だと思いません?
というか、責任を持ちたくないからそういった言い方になってしまうのでしょう。
そこで本書では、わたしが職業としている「社会保険労務士」のことに関してひたすらに「食う」という言葉に的を絞ってお話していきたいと思っています。
断っておきますが、この本は巷にあふれている、「こうすれば社労士で食っていける」といったハウツー本でもなければ、「こうしてわたしは社労士として成功した」というような自慢交じりの成功本でもありません。
そもそもわたしは、いわゆる2代目で、しかも平成25年1月に開業したばかり。社労士として長期の経験を積んでいるわけでもありません。
しかし、わたし自身が社労士であることは事実であり、そうではない外側の人間には見えない、わからない部分を多少なりとも知っているのもまた事実。
そうした社労士インサイダーとして、ひたすらに「食う」という言葉に的を絞って、社労士という職業を紐解いていこう、というのがこの本の趣旨です。
そのため、ハウツー本や成功本にさりげなく入る著者の自慢などは一切ないのでそこはご安心を。また、食えてない人間のひがみみたいなものもゼロとは言わないまでも控えめかと思われます。
ただし、趣旨の都合上、社労士になるための話、例えば社労士受験に合格するためのお話などについてはまったくと言っていいほど触れる気はありません。すでに社労士になることを決めている社労士受験生や、すでに社労士資格を持っている人にとってはおおかた知っている話にしかなりませんし、この本を読んで社労士になるかを決めようと考えている人にしても、受験勉強を始めれば自ずとわかってくることですからね。
では、前置きはこのぐらいにして、誰もが気になる、でも、誰もはっきりと言ってくれなかったテーマに対して、インサイダー取引での逮捕もいとわない(!?)、名古屋の若手社労士が竹槍一本で挑む本書を最後まで楽しんでいただければ幸いです。