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労務問題(時事) 解雇

本当に自分のこととして解雇規制のことを考えていますか

2016/04/20

前回の記事は、アゴラさんにも投稿させていただいたので、普段自分のブログだけで記事を投稿するのとは比べものにならないくらい反響をいただくことができました。ていうか、普段なんてないも同然。暖簾に腕押し。

正直に言えば、意外に荒れなかったな、というのが私の感想。

別に炎上商法をやろうとしたわけではないのでいいといえばいいのですが、特に記事の前半部分と末尾は「解雇規制に反対するのは解雇されそうな無能な連中」ぐらいのニュアンスで書いたものの、論点はそこにはなりませんでした。代わりにほとんどの意見が記事の後半の、解雇規制の緩和で雇用の流動性が確保されるかの賛否でした。

しまったな、と思いましたね。

解雇規制の緩和による雇用の流動性の確保なんて、池田信夫さん城繁幸さんらが散々書いていて、アメリカやドイツを見れば社会にとって決してマイナスになるようなことでもないのでわざわざ繰り返すほどのことでもなかった。さんざん堂々巡りとなっている話題をまた蒸し返すことになったのでアゴラさんにも悪いことをしてしまいました。

むしろ掘り下げるべきは記事の前半部分でした。

私は前回の記事で「みんな解雇規制が緩和されると自分が会社をクビにされると思っているのでしょうか。」と書きました。でも、実際にはそれすらもきちんと考えていない人が多いような気がしてなりません。解雇規制の緩和に対する反対意見といえば、(自分を含んでいるのかもよくわからない)労動者全体、あるいは国や社会全体に及ぼす影響のことばかりですからね。まあ、こちらも労動者や労働市場全体に及ぼす影響を考えて賛成しているのだからお互い様ですが。

みなさん解雇規制の緩和のことを本当に自分のこととして考えていますか。

今の自分は会社にとって必要な存在なのか、会社の業績が落ちた時に解雇される可能性はあるのか、あるいは退職後に転職先はきちんと確保できるのか。解雇規制の緩和に反対していれば今の地位は守られるわけだからそんなことを考える必要すらないのかもしれませんが、それはただの思考停止。現状の法制度や今の会社に甘えていることにほかなりません。

私は労動者の会社への甘えこそが問題社員や非常識社員を生む土壌だと考えています。甘えているから、会社に対して理不尽な要求もできるし、迷惑をかけてもなんとも思わない。親や恋人ならそうしたわがままにも付き合ってくれるかもしれませんが、会社は労動者の親でも恋人でもありません。そうした意味でも、労動者側の甘えを助長するような厳しすぎる解雇規制には反対なのです。

繰り返しになりますが、まずは自分のこととして解雇規制の緩和のことを考えてみてはいかがでしょうか。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。