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Amazon Google 電子書籍

Kindle Unlimitedでコンテンツの重要性がまた増したという話

2017/02/02

Googleの検索エンジンの進化は凄まじく、今や小手先のSEO対策は全く意味がないと言われていて、下手するとペナルティの対象にすらなりえます。

現在のGoogleの検索プログラムは、まるで人間が読んでその価値を判断しているかのように、その検索キーワードで最も質が高いと思われる記事を優先的に表示するようになっているからです。

よって、現在のSEO対策でもっとも有効な手段は、優良なコンテンツを作り続けること、というのが常識となっています。

 

Amazonもコンテンツの内容重視

実はAmazonでも、コンテンツの質に対する評価を行っています。

それがこのあいだ紹介したKindle UnlimitedとKindleオーナーライブラリー。

2つの詳しいサービスの内容はこちらの記事に譲りますが、

Kindle UnlimitedとKindleオーナーライブラリーを比較してみた

実は、この2つのサービスで読者が本を読んだ場合でも、ちゃんと著者への報酬はあります。

ただ、この報酬の基準、なんと本がダウンロードされた数ではなく、読者が読んだページ数によるのです。

 

わたしたちは書籍の何にお金を払っているか

本を買って読むとき、わたしたちはその本の内容に価値があって、その価値に対してお金を払っていると思いがちです。

でも、読む前、つまり、本を買う前から本の内容の価値なんてわかりません。そして、いざ買ってみた本を読んだらどうにもつまらなくて、お金を払って損したと思うことだってあります。

つまり、本の内容に対してお金を払っているなんて幻想で、買う前は「価値がありそう」という予想を元に、実際には、その本を所有する権利を買っているにすぎないわけです。

だから、本を買う人が「本の内容に対してお金を払っているわけではない」とわかっている出版社はやることがえげつないですよね。

本の内容より、他で話題を作って人の所有欲を煽ればいいわけですから。

少し前ですけど、これとか典型。
KAGEROU KAGEROU

 

コンテンツの質に対して報酬が支払われる

しかし、読んだページ分しか報酬が発生しないとなると話は少し変わってきます。

基本的に、面白い本ほど読まれるページ数は多くなるはずだからです。

無理やりダウンロードさせたって、つまらなければ最後までは読まない。

つまり、質の高いコンテンツの本を書いた著者ほど収入が多くなるわけです。

特に、無料や定額読み放題で手に入るような本は、直接的にお金を出していないので、読者側に読まないといけない、という意識がほとんどありません。図書館で借りた本みたいなものです。

よって、とりあえずダウンロードだけして、最初の数ページだけ読んでその後読むか判断する、という読書方法が主体になるでしょう、その時につまらない、とされた本が最後まで読まれることはほぼないでしょう。

 

Kindle Unlimitedや電子書籍そのものを本の敵とみなす風潮もありますが、報酬が所有権をどれだけ売ったかではなく、コンテンツの価値を基準にしているという点で、書籍のより本質的な価値に対して報酬を払っているという点で、作家同士の報酬を比べた時の支払われ方は、比較的フェアになると思いますけどね。

これは、本を書く人が、売上よりもコンテンツを評価してもらいたいとみんな思ってる、という前提ですが。

ただし、読者から著者へ直接、価値を基準とした金額は支払われるのではなく、AmazonがKindle Unlimitedを通じて、著者に再分配することになるので、分け前の問題は残ります。

 

コンテンツ重視の流れは止まらない

AmazonやGoogleに限らず、今後もコンテンツ重視の流れは変わることはないでしょう。

所有権にお金を払ったりもらったりするより、コンテンツの価値にお金を払ったりお金を得るほうが、人間の自然な思考に沿っているからです。

以前は、コンテンツの中身そのものに報酬を払ったり、評価をつけることが難しかったため、他のもので代用していましたが、今では、様々なコンテンツのデジタル化とそれによって集積されるビッグデータによってコンテンツの価値を測ることが容易になってきているからです。

少し話はそれますが、Amazonのレビューなんかも、読んだページ数から測れる商品価値の正確性に比べたら、評価の代用品にすぎませんよね。

批判の大きいソシャゲの世界にしても、パッケージ売り切りのゲームソフトは紙の本と構図は変わりません。所有権を売っているに過ぎない。

一方、ソシャゲはゲームをやって、ガチャを回してキャラがほしいと思えるくらいそのゲームに価値があると思って課金している、と言えなくもない。

その意味ではコンテンツにお金払っているといえます。

(とはいえ、ギャンブル依存症依存みたいなビジネスモデルはあまり好きになれないのは確かですが)

 

士業とコンテンツ

士業として業務を行うものとして気になるのは、こうしたコンテンツ重視の流れが士業にもやって来るのかという点ですね。

前提としては、されたほうが、間違いなく、お客様にとっては利益となります。

現状、士業の商品はブラックボックス化されていて、同じ士業のAとBを比べるには、両者のサービスを実際に受けるしかありません。

つまり、コンテンツ、商品やサービス同士を比較することが難しいため、セミナーや著書やウェブサイトなどの情報からその質を推し量るしかないという状況があるわけです。

士業がよりコンテンツ重視になり、それが比較される時はどのような場合なのか、わたしには想像がつきませんが、そうなる前にAIに取って代わられるような気もしますけどね。

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名古屋の社労士事務所、川嶋事務所の代表で、このブログの筆者。 新しいこと、もの、特にIT関連が大好きで、社労士としては会社・労働者のITトラブル対策・就業規則作成が得意分野。 2016年4月から9月まで中日新聞で「働く人を守る労働保険」を連載、開業社労士専門誌「SR」に寄稿するなど、メディアでの執筆活動も。