つい最近、楽天会員を辞め、おそらく今後、楽天のサービスを使うことはないと思われるわたしですが、こちらの件については楽天にグッジョブ!せざるを得ません。
楽天にかぎらず、amazonやヤフーショッピングなどのネットショップでは、自作自演や嫌がらせ目的のレビューが横行しています。
で、そうした自作自演レビューを著作者やメーカーから請け負ってやっている会社もある(そういうことに金を払って他人にやらせてる時点でお里が知れますが)。
そうした業者に対して、楽天が2億円の損害賠償を払えと訴えていたようなのですが、結果は業者側が1千万円支払うことで和解したようです。
で、個人的には、今回、楽天が実際に訴え、和解金をせしめたということで、今後はレビューサイト側の取り締まりや訴訟の動きが活発化するのでは、と予想&期待しております。
どこの規約にもある自演レビュー禁止
今回、楽天が訴えた結果、和解が成立した要因として、楽天のレビューの利用規約には以下のように禁止行為が規定されているからです。
第5条(禁止行為)
1. 利用者は本サービスを利用するにあたり、以下の各号に規定する行為をしてはならないものとします。
(1) 下記に規定する内容を含むレビューを投稿すること
・当社、サービス提供者または第三者を誹謗中傷する内容
・犯罪行為に結びつく、もしくは助長する内容
・法令に反する内容
・営利宣伝目的を含む内容
・特定の政治的または宗教的主張を含む内容
・根拠なくサービス提供者の評判を毀損しまたは信用不安を引き起こすおそれのある内容
・当社、サービス提供者または第三者の著作権、名誉、プライバシーその他の権利を侵害しまたはそのおそれのある内容
・差別的表現を含む内容
・低俗、有害、下品その他他人に嫌悪感を与える内容
・上記の他、公序良俗に反する内容
・その他当社が不適切と判断する内容
(2) 同日に同じ店舗で購入した同じ商品について、2件以上のレビューを投稿する行為
(3) サービス提供者、その役員、従業員、業務委託先(マーケティング・SEO業者等) その他の関係者が、自己および利害関係のある他の店舗、商品またはサービス に関し、レビューを投稿する行為
(4) レビュー内にURLまたはメールアドレスを記載する行為
(5) 有害なプログラム、スクリプト等を書き込む行為
(6) 当社または当社のグループ会社の提供するサービス(本サービスを含みますがこれに限られません)に悪影響を及ぼす行為
(7) その他当社が不適切と判断する行為
自演は駄目だし、それを委託するのもダメ、というわけです。
もちろんこうした定めは他のレビューサイトの規定に入っていて、例えばamazonではこんな感じ。
禁止事項
カスタマーレビューは、商品に関する意見や感想を自由に公開できる場です。Amazon.co.jpでは、健全な コミュニティを維持するために禁止事項を設けています。せっかくお書きいただいたレビューでも、次の内容および行為を伴うレビューまたはコメントの掲載は 削除の対象となりえますのでご了承ください。
他人に不快感や嫌悪感を与える投稿:
- わいせつで、性的嫌悪感を催す内容
- 公序良俗に反し、他人に不快感や嫌悪感を与える内容や表現
- 商品と関連のない内容で、個人を誹謗中傷する表現又は悪意を含む内容 や表現
営利目的の投稿:
- 一商品に対する複数のレビュー投稿や、同じ指摘を過度に繰り返す投稿
- 著者、アーティスト、出版社、メーカー、出品者等の利害関係者による、関係商品を宣伝する営利目的での投稿や直接的な競合商品への投稿
- 金品などの対価を受けることを目的とした投稿(無料で提供される商品のレビューは除きます)
- 「参考になった」の投票を促すコメント
14. 注文者による評価機能、レビュー機能の利用
- 販売者の評価を投稿する機能は、注文者が、販売者との間の売買契約等に関する満足度を採点する機能です。また、注文した商品等のレビューを投稿する機能は、注文者が注文した商品等について、感想を投稿できる機能です。これらは本サービスを利用するすべてのお客様にとって大切な情報ですので、事実に基づいた公平な内容を投稿してください。
- いったん投稿された内容は公開され、当社または投稿者以外は削除できません。名前や住所などの個人情報や、無関係な情報、他のお客様の権利を害する内容、読む人に不快感を与える内容は投稿しないでください。
- 方法のいかんを問わず評価を操作して、投稿者自身または第三者の評価を不当に向上させるまたは低下させることは禁止します。
- その他当社所定の評価のルールおよびレビューのルールを順守してご利用ください。
なので、楽天ではやってないから大丈夫、ということはないわけです。
Amazonも続くか
特に、今後の動きで見逃せないのがamazonです。amazonはすでに海外で、クラウドソーシング経由で自演レビューやステマを行った業者や個人を訴えているからです。
Amazon、fiverr.comで捏造レビューを仕事にする個人を訴える
なので、この手のことに手を染めってしまった人や会社はとりあえず震えて眠りましょうや。
(まあ、真面目な話すると、不正の規模がある程度規模が大きくないと、コスパの関係で大手ECショップは動かないと思いますが)
個人的には、この手のレビューにはマイナンバーカードの電子証明書必須になる世の中が早く気て欲しいのですが、その電子証明書が入っているICチップがこれじゃあね…。