育児休業・介護休業

法律を守ることが結局は労働者を大切にすることにつながるという話

2016年2月20日

土曜日なのでちょい短めです。

実はここ数週間は毎週のように、お客さまの依頼で、そのお客様が愛知県内及び県外の各事業所にお邪魔して、従業員向けのマイナンバーの説明会行っていました。ていうか、まだ終わってなくて、来週は1泊2日で九州の方に行ってきます。

で、そのときの一幕なのですが、滋賀の方の事業所で説明会を行ったとき、そこで働いている従業員に加えて、現在育児休業中の女性従業員の方がいらしていました(会社に呼ばれて無理無理来たというわけではなく、後日の自分だけのために説明してもらう手間を省いてもらうため、自主的にいらっしゃったようです)。

その方、育児休業中なので、現在の会社で行う仕事は特にないため、他の方々よりも一足早く、説明会会場の会議室にいらっしゃったのですが、今回の説明会で、わたしとともに行動してもらっている本社の総務の方との雑談の中で、

「○○さん(会社名)に入って本当に良かった」

とおっしゃったんですね。

自分の関与先で社員の方がそのようにおっしゃることは非常にうれしいことである一方、少し複雑な気持ちになりました。

というのも、その理由が、育児休業をきちんと取れるから、だったからです。

わたしのようにその手の法律に詳しい人間からすると、いやいや法律で決まってるんだから取れるのが普通なんだよ、と思ってしまったわけですが、ただ、その普通がなかなか普通になっていかない現実が日本の労働の現場にはあるわけです。

何事も、普通や当たり前になってしまうと有り難みがなくなってしまうので、そのことを言うと、その女性社員が感じている幸福度を下げてしまうのでは、と思い、その場では何も言いませんでした。その一方で、法律について何も知らない人が多いままでは、日本全体の法令遵守の意識は高まらないのでは、との葛藤もありました。

 

わたしは、日本の労働や社会保険に関する法律は厳しすぎる上に柔軟性がない、と、過去に何度もこのブログで批判しています。

ただ、それは裏を返せば、だからこそ、きちんと守っている企業というのはそれだけで、従業員の満足度を高められるのでは、と考えることもできます。

どこもかしこもメルカリのようにやれとは言いませんが、まずは法律をきちんと守るところから労務管理を始めるべきでしょう。

 

…、なんだか、短めの割には重めになってしまったので、どうしようもない、言わない方がいいんじゃないかという余談を1つ。

最近、Instagramを始めました。仕事使いする気は全くなくて、趣味用なのですが、自分の本能の赴くまま、きれいな女優さんやアイドルちゃんをフォローしまくったので、最近は彼女らの上げる画像をニヤニヤしながら見るのが楽しくてしょうがない、そんなわたしは今年で31歳独身です。

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わたしのようなプライベート利用ではなく商用をお考えなら、こういった電子書籍を読まれると良いかと(未読ですが)

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  • この記事を書いた人

社会保険労務士 川嶋英明

社会保険労務士川嶋事務所の代表。「いい会社」を作るためのコンサルティングファーム「TNC」のメンバー。行動経済学会(幽霊)会員 社労士だった叔父の病気を機に猛勉強して社労士に。今は亡くなった叔父の跡を継ぎ、いつの間にか本まで出してます。 3冊の著書のほか「ビジネスガイド」「企業実務」などメディアでの執筆実績多数。

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