名古屋

名古屋市はもっとふるさと納税の返礼品に本腰を入れるべき

2016年2月14日

ふるさと納税についてはとりあえず今日で一区切りにします。一区切りの最後はやはり我が郷土、名古屋市について。

名古屋市のふるさと納税の現状はこんな感じ。他と比較しやすいよう、名古屋市以外のも抽出してあります(0件のところも入れてるのは単純に晒すため(笑))。

件数ベース

順位 市町村名 件数(すべて) 件数(市町村外)
1位 碧南市 17,132件 16,935件
2位 小牧市 2,335件 2,199件
3位 東浦町(知多郡) 673件 668件
7位 名古屋市 7,562件 131件
13位 豊田市 686件 685件
20位 岡崎市 3件 3件
49位 飛島村(海部郡) 0件 0件
49位 長久手市 0件 0件
49位 大治町(海部郡) 0件 0件
49位 大口町(丹羽郡) 0件 0件
49位 豊山町(西春日井郡) 0件 0件

金額ベース(順位は件数が基準)

順位 市町村名 金額(すべて) 金額(市町村外)
1位 碧南市 244,319,144円 239,559,144円
2位 小牧市 69,740,000円 33,140,000円
3位 東浦町(知多郡) 38,150,000円 37,930,000円
7位 名古屋市 25,286,786円 2,808,000円
13位 豊田市 7,155,000円 6,062,000円
20位 岡崎市 3,030,000円 3,030,000円
49位 飛島村(海部郡) 0円 0円
49位 長久手市 0円 0円
49位 大治町(海部郡) 0円 0円
49位 大口町(丹羽郡) 0円 0円
49位 豊山町(西春日井郡) 0円 0円

※ 出典:総務省 ふるさと納税ポータルサイト

※ 件数および金額は平成27年4月~9月のものです。また、清須市についてはこの期間のデータがありませんでした。

 

市内からの寄付ばかりの名古屋

名古屋市の特徴はなんといっても、市内からの寄付と比較して、市外からの寄付が非常に少ないこと。市外からの寄付は市内からの寄付の50分の1以下。愛知県でこんなに差があるのは当然名古屋市だけ。普通は市外からの寄付がほとんどです。

まあ、それは、名古屋市がふるさと納税について、寄付だけ募って返礼品等のサービスを行っていないことが大きいんですけどね。

名古屋市への寄附のご案内

寄付の目的については、納付する側が選択できるのですが、どれもこれも名古屋市民向けばかり。これでは外から納付してもらうのは難しいですね。以下、使用用途と平成26年度の実績。

寄附金の種類 件数 金額
名古屋城本丸御殿寄附金 2,014 件 69,956 千円
名古屋城寄附金 5 件 1,327 千円
文化振興事業寄附金 18 件 159 千円
健康福祉事業寄附金 15 件 75,408 千円
子ども青少年事業寄附金 51 件 18,081 千円
教育事業寄附金 66 件 59,299 千円
国際交流事業寄附金 17 件 234 千円
東山動植物園寄附金 16,407 件 19,511 千円
消防・防災事業寄附金 5 件 121 千円
名古屋の公園事業寄附金 15 件 2,718 千円
名古屋市立病院寄附金 11 件 12,690 千円
環境保全事業寄附金 2 件 137 千円
街路樹保全事業寄附金 1 件 30 千円
よみがえれ文化財寄附金 10 件 1,572 千円

 

やらなければやられるだけ

でも、名古屋市はなんで返礼品やんないんでしょうか。

寄付がいくらあっても、それが市内に住んでいる人からばかりって、ふるさと納税っていうのは、きれい事すべて取っ払っていえば、市外の人から寄付という名の税金を取っていいという制度なわけですよ。変な話、市外の人から多く集めれば集めるほど、名古屋市民の懐は痛まずに済むわけですから(笑)。

もっと言えば、平成27年4月~9月の期間のふるさと納税額は約2500万円ですが、おそらく、外への流出額はそれ以上のはずです。名古屋市に住む富裕層の数を考えれば億は余裕で超えているんじゃないかと予想。正直、二桁億も全然ありそう。

名古屋市はこの辺きちんと調べるべき!

税については素人なので、はっきりとはわかりませんが、例えば10億円がふるさと納税で外に漏れたら、そのうちの何割かが地方税として入ってくるはずだったのに、それがなくなるってことでしょ?

てことは、ふるさと納税について本気を出さない市町村というのは、他の市町村の草刈り場になる運命にあるわけですよ!

 

名物・返礼品には困らない

だから、名古屋市は返礼品やって、外からいっぱい寄付募った方が絶対いいと思うし、それだけの名古屋名物だってそろっています。まあ、正直多すぎて、収集つかなくなりそうですけどね(笑)。

食品に限っても、名古屋名物というと、きしめん、味噌煮込みうどん、味噌カツ、ういろ、手羽先、てんむす、あんかけスパゲッティなどなど…。しかも、それぞれの名物にいくつもの有力会社がひしめいているわけです。

別に名物以外のものでもいいので、名古屋メシ以外の食品にしろ、食品以外にしろ、名古屋に本社を置く会社というのはかなりありますから、企業に協力を仰ぐと商品を選定するだけでも大変なことになるのかもしれません。

ただ、ふるさと納税全国ランキング2位の静岡県焼津市は500種類以上の返礼品を用意しているわけですよ。収集がつくとつかないとかいってる場合じゃない。

これだけ、ふるさと納税がメジャーになってきているのに、市からはアプローチしてるけど、企業からはなしのつぶて、ってことはさすがにないと思いますし。

15年のふるさと納税、宮崎・都城市がトップ35億円超

ただ、それだけの価値はあるというか、やんないと他にやられるだけなので、名古屋市および河村市長にはふるさと納税にもっと一所懸命取り組んでもらいたいものです。

寿がきや 即席SUGAKIYAラーメン 111g×12個

わたしの推しはスガキヤラーメンですが、他にも名古屋には美味しいものがたくさんありますよ。

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  • この記事を書いた人

社会保険労務士 川嶋英明

社会保険労務士川嶋事務所の代表。「いい会社」を作るためのコンサルティングファーム「TNC」のメンバー。行動経済学会(幽霊)会員 社労士だった叔父の病気を機に猛勉強して社労士に。今は亡くなった叔父の跡を継ぎ、いつの間にか本まで出してます。 3冊の著書のほか「ビジネスガイド」「企業実務」などメディアでの執筆実績多数。

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